マラソンや駅伝でライバルに勝つために速く走れるランニングシューズを選ぶなら、NIKE(ナイキ)がオススメ。ナイキランニングシューズは、軽量で反発性に優れたミッドソール素材「ZoomX」や、しなることで爆発的な推進力を生む「カーボンプレート」などの革新的テクノロジーを搭載し、高反発でスピードを出しやすいのが特徴です。
今回の記事では、2022年最新モデルを含めナイキのランニングシューズのおすすめを紹介しています。定番のペガサスシリーズや上級者向けの厚底シューズであるヴェイパーフライシリーズ・アルファフライシリーズはもちろんのこと、普段履き用や初心者向けのクッション性や安定性に優れたシューズ、さらには中学生や高校生の部活用のコスパの高いシューズも紹介しています。また、一目でどのシューズがどの走力レベル(フルマラソン完走・サブ5・サブ4・サブ3.5・サブ3・サブ2.5)に位置するのか分かるように、ナイキランニングシューズチャート2022も紹介しています。
ナイキのランニングシューズを履いてみたいという人は、是非参考にしてみてください。
目次
ナイキとは
ナイキとは、アメリカ合衆国オレゴン州に本社を置く世界最大のスポーツ用品メーカーです。ナイキはトップスポーツメーカーとして、ランニング・マラソン・陸上競技・野球・バスケ・サッカー・スケートボードと様々なスポーツカテゴリーの機能性シューズやウェアを展開しています。さらに、エアマックスやエアジョーダン、エアフォースといった数々の人気スニーカーを輩出しているトップスニーカーブランドでもあります。スポーツ用品やスニーカーを含め、ナイキの年間売上高はアディダスやアンダーアーマーを大きく引き離しスポーツメーカーとしては世界最大規模となる374億300万ドル(約5兆1000億円)となっています。
また、スポーツ市場において特に強みを発揮しているのが、マラソンや駅伝用のランニングシューズ市場です。特に"速く走れる”反発力に優れたランニングシューズを開発するのが得意で、サブ4やサブ3を目指す中上級者レベルの市民ランナーや、箱根駅伝や世界陸上、オリンピックに出場するようなトップ選手から絶大な信頼を得ています。さらに、デザイン性に優れているということもあり、普段履き用としてナイキランニングシューズを選ぶという人も多いです。
ナイキランニングシューズの特徴
厚底ランニングシューズの代名詞
ナイキのランニングシューズの最大の特徴は、厚底。今や、速く走れるカッコいいランニングシューズの定番となっている厚底シューズの生みの親がナイキです。
2018年以前は、速く走れるランニングシューズと言えば軽くて靴底の厚みが薄いいわゆる薄底シューズが常識でした。そのため、アシックスやミズノ、アディダス、ニューバランスといったメーカーが出来るだけ軽くて薄いシューズ開発に力を入れ、実際に多くのランナーがライバルに勝つために薄底シューズを選んでいたのです。しかし、そこに風穴を開けたのがナイキの厚底シューズ。初代厚底レーシングシューズとも言える「ナイキ ヴェイパーフライ4%」の登場により驚異的な男子マラソン世界記録(2時間1分39秒)が誕生し、"速く走れるランニングシューズ=厚底シューズ”へとナイキがマラソン業界の常識を大きく覆してしまったのです。
現在は、ナイキ以外にアシックス、ミズノ、アディダス、ニューバランス、プーマ、ホカオネオネ、サッカニーと多くのシューズメーカーがこぞって高機能な厚底シューズを開発し販売していますが、それでもナイキの厚底シューズが圧倒的に人気であり、厚底=ナイキというのがランナーの常識となっています。
柔らかいクッション性と爆発力のある高反発を両立
マラソンや駅伝用にナイキのランニングシューズを選ぶ最大の魅力は、柔らかい履き心地とともに優れた反発力を得られるところ。本来、着地時の衝撃を和らげ足を守るためのクッション性と、着地の衝撃を推進力へと変える反発力というのは相反するために両立させるのが難しい機能性です。そのため、通常はクッション性重視でシューズを選べばスピードが出にくく、反発力重視でシューズを選べば足裏が硬く長距離走の後半に足が痛くなったり、足がバテやすくなってしまいます。
しかし、ナイキは高いクッション性を実現するZoom Air(ズームエア)と、柔らかいのに反発性に優れたZoomX(ズームエックス)や一つのフォームで柔軟性・弾力性・耐久性・軽量性全てを備えるReact(リアクト)を組み合わせることでクッション性と反発性を両立させています。さらに、柔らかい厚底ソールの間にカーボンプレートを挟み込み、着地時に曲がったカーボンプレートが元に戻る際の反発力を利用しそれを爆発的な推進力へと変えるテクノロジーも上級者向けシューズに搭載しています。この反発力は他社メーカーと比べても優れているため、反発力重視ならナイキがオススメ。
箱根駅伝やオリンピック、世界陸上に出場するトップ選手の定番シューズ
ナイキはカーボンプレート搭載の厚底シューズを開発することで、マラソンの後半でも足が持つクッション性と、速いスピードで走るための高い反発力の両立を実現させています。
実際、ナイキのカーボンプレート搭載厚底シューズは2017年登場以来瞬く間に数々の高記録を生み出しています。2018年ベルリンマラソンではエリウド・キプチョゲ選手がヴェイパーフライ4%フライニットを着用し2時間1分39秒の世界記録を、2019年には非公認レースながらも同じくエリウド・キプチョゲ選手がズームアルファフライネクスト%を着用し前人未到の2時間切りである1時間59分40秒の世界最速タイムを樹立しています。
日本では、2018年2月東京マラソンで設楽悠太選手がヴェイパーフライ4%を履いて当時日本記録となる2時間6分11秒を、さらに2018年10月シカゴマラソンで大迫傑選手がヴェイパーフライ4%フライニットで記録更新となる2時間5分50秒を、2020年3月東京マラソンで同じく大迫傑選手がズームアルファフライネクスト%で2時間5分29秒を、そして2021年2月びわ湖毎日マラソンで鈴木健吾選手がズームアルファフライネクスト%で現在の日本記録である2時間4分56秒を達成しています。
また、箱根駅伝では多くの学生ランナーがナイキの厚底シューズを着用しています。2022年箱根駅伝のナイキの厚底シューズの着用率は73.3%と圧倒的で、さらに全10区間のうち計8区間でナイキシューズ着用者が区間賞を獲得しています。
ナイキランニングシューズチャート2022
【普段履き用】ナイキランニングシューズのおすすめ【ウォーキング〜ジョギング】
レボリューション6ネクストネイチャー
普段履き用としてナイキのランニングシューズを選びたい、ウォーキングや軽いジョギング用にも使えると嬉しいという人には、ナイキのエントリーランニングシューズである「レボリューション 6 ネクスト ネイチャー」がオススメ。
ナイキのレボリューションシリーズは、柔らかい履き心地のクッション性と高い通気性による快適性が特徴のシューズです。柔らかく快適な履き心地のソールが足を守ってくれるため、ウォーキングやジョギングなどの軽い運動にもぴったりです。さらにシンプルなデザインながらもナイキスニーカーらしく洗練された見た目となっているため、通学やお出かけ時に履くおしゃれスニーカーとしても人気があります。価格も定価七千円以下と安いため、初めてのナイキシューズとしてオススメ。
フリーラン5.0
着用時の快適性を重視する人には、「フリーラン5.0」がオススメ。
ナイキのフリーランシリーズは、限りなく裸足に近いシューズをコンセプトに設計されたシューズで、本当に靴を履いていないかのようなストレスゼロの履き心地が特徴です。アウトソールには独自の切り込みがあり、それが足本来の自然な動きを妨げない優れた屈曲性を実現させています。もちろん、柔らかいソールを採用しているため、裸足感覚とは言っても地面の硬さを感じることはなく、裸足で芝生の上を歩いている、走っているような感覚が得られるようになっています。
また、最新の5.0では従来モデルよりもより軽くて柔らかいフォームが採用されているため、よりストレスのない快適な履き心地となっています。さらに、前足部とかかとにラバー素材を採用することで、耐久性も強化されています。
【初心者用】ナイキランニングシューズのおすすめ【フル完走〜サブ5】
リアクトインフィニティランフライニット3
クッション性が高く足に優しいランニングシューズを選びたいというランニング初心者には、「リアクトインフィニティランフライニット3」がオススメ。
ナイキのリアクトインフィニティランフライニット3は、ランニングによる怪我ゼロを目指し開発されたシューズのためクッション性や安定性に優れているのが特徴です。厚底ソールには柔らかいクッショニングシステムであるREACT FOAM(リアクトフォーム)が採用されているため、しっかりと着地時の衝撃を緩和出来ます。さらに、ソールをロッキングチェのような形状にすることで体重移動をスムーズにし地面との接地時間を少しでも短くすることでも足への負担を軽減するように設計されています。さらに足底の幅は広めで着地時の安定性を高める工夫もされており、初心者が安心して長い距離を走れるようになっています。
もちろん、リアクトフォームはクッション性だけではなく反発力にも優れているため、走り慣れていない初心者でも快適に走れるようになっています。これから健康やダイエットのために走り始める人や、初めてのハーフマラソンやフルマラソンを目指し走るという人にオススメです。
ズームXインヴィンシブルランフライニット2
これから本格的に長距離に挑む初心者ランナーには、「ズームXインヴィシブルランフライニット2」もオススメ。このシューズは、リアクトインフィニティランフライニット3同様に、ランナーの怪我ゼロを目標に作られたクッション性と安定性の高いモデルです。
ナイキのズームXインヴィシブルランフライニット2の最大の特徴は、クッション性や安定性重視のシューズながらも上級者向けシューズに使われているZoomXフォームを採用しているところ。ヴェイパーフライシリーズやアルファフライシリーズにも採用されているZoomXフォームを採用しているため、普段上級者向けの高反発シューズを着用するという上級者やトップ選手も違和感なくリカバリー目的で着用出来るのが魅力です。そのため、ランニング・マラソン初心者だけではなく、中上級者のロングジョグやリカバリージョグにもオススメのシューズです。
ズームXインヴィシブルフライニット2は、フルマラソン完走からサブ5まで狙えるシューズ。一足早く上級者シューズにも使われるナイキの最高峰ソールであるZoomXを体験してみたいという初心者にもオススメ。
エアズームボメロ16
ナイキの初心者向けの定番ランニングシューズを選ぶなら、ナイキのロングセラー商品である「エアズームボメロ16」がオススメ。
ナイキのボメロシリーズは日本ではそこまで人気はありませんが、ナイキを代表するクッショニングモデルで海外ではランニング・マラソン初心者に非常に人気のあるモデルです。大きな特徴はクッション性で、中上級者モデルよりも衝撃吸収性に優れているため初心者も安心して履けます。さらに、ボメロ16ではNikeで最もエネルギーリターン率の高いZoomXを搭載し、前足部下にはZoom Airを搭載し、優れた反発力による前へと弾んでいくような快適な走りを体験出来るのも魅力です。
また、通気性や耐久性にも優れているため、初めてのマラソンシューズにもぴったり。クッション性と反発力がある、マラソン初心者用シューズが欲しいという人にオススメ。フルマラソンでは、フル完走からサブ5(5時間切り)も狙えるシューズとなっています。
エアズームストラクチャー24
安定性重視で初心者向けランニングシューズを選ぶなら、「エアズームストラクチャー24」がオススメ。
ナイキのストラクチャーシリーズは、初心者に多いオーバープロネーション対策を施したシューズで足元の安定性が高いと評判。オーバープロネーションとは着地の際にかかとが大きく内側に倒れ過ぎてしまう状態のことで、これが足の怪我につながります。エアズームストラクチャー24は何百人のランナーのデータを元にかかと部にクラッシュパッドを配置し、オーバープロネーションを抑える工夫が施されています。そのため、初心者ランナーも安定した着地が出来るようになり、長距離ランも快適となります。もちろん、初心者だけではなくオーバープロネーションの傾向がある中上級者のトレーニング用シューズとしてもオススメ。
初めてのフルマラソン、着地の際の足元の安定感に不安があるという初心者ランナーはストラクチャー24を選んでみるのがオススメ。ストラクチャー24はフル完走からサブ5、さらにはサブ4.5までも狙えます。
【中級者用】ナイキランニングシューズのおすすめ【サブ4〜サブ3.5】
エアズームペガサス39
ナイキの数あるランニングシューズの中でも一番人気なのが「エアズームペガサス39」。エアズームペガサス39はサブ4を目指すランナーはもちろん、初心者から上級者まで幅広いランナーにオススメしたい一足です。
ナイキのペガサスシリーズはナイキの中で最も売れている人気NO.1のランニングシューズです。その大きな特徴は、クッション性と安定性、反発性、軽量性とあらゆる機能性のバランスのとれたシューズであり、どんなシーンでも使いやすい万能シューズであることです。ペガサス39は、Nike Reactテクノロジーを搭載し抜群のクッション性を誇るため、ランニング初心者の1〜10kmのランニングや、中上級者のジョグ用シューズとして優秀です。さらに、Nike Reactに加えZoom Airユニットを前足部とかかと部に搭載し反発性にも優れているため脱初心者へのステップアップ用に、そして本気でサブ4(フルマラソン4時間切り)を目指すランナーにも最高のシューズとなります。
非常に完成度の高いペガサスですが、ペガサス39では従来のメッシュよりも強力で柔軟性に優れたエンジニアードメッシュを上部全体に配置して、通気性や履き心地の良さが増し、より全てのレベルのランナーにオススメしたいシューズへと進化しています。
ズームフライ5
トップ選手が履いているようなカーボンプレート搭載厚底シューズを体験してみたい、本気でサブ3.5(フルマラソン3時間30分切り)を目指す中級者レベルのランナーには、「ズームフライ5」がオススメ。
ナイキのズームフライシリーズは、トップ選手向けのカーボンプレート内蔵シューズであるヴェイパーフライシリーズの廉価版として登場したモデル。そのため、2万円以下の価格でプレート内蔵厚底シューズの爆発的な推進力を体験出来るのが魅力です。ズームフライ5は、ヴェイパーフライやアルファフライと同じナイキ史上最も反発弾性の強く軽い素材であるZoomX(ズームエックス)フォームを搭載し、その間にフルレングスの立体的プレートを挟み込んでいるため、ナイキ厚底ならではの強い推進力が得られます。
また、前足部とかかと部の幅を広めに設計し安定性を高めているため、中級者レベルでも使いこなししやすいプレート搭載厚底シューズとなっている点も魅力的です。サブ3.5周辺を目指すランナーに、さらには上級者の普段の練習用にオススメしたい一足です。
【上級者用】ナイキランニングシューズのおすすめ【サブ3〜サブ2.5】
ズームXヴェイパーフライネクスト%2
ナイキのカーボンプレート搭載厚底ランニングシューズを選ぶなら、ズームXヴェイパーフライネクスト%2がオススメ。
ナイキのヴェイパーフライシリーズは、初代ヴェイパーフライ4%に始まり、ナイキさらにはランニングシューズ業界における厚底シューズの代名詞的存在。同じく上級者向けのアルファフライと比べるとスイートスポットが広く、万人受けする厚底シューズとなっているため、サブ3レベルのランナーの最初の一足としてはズームXヴェイパーフライネクスト%2がオススメ。
機能面の特徴としては、ナイキの最速フォームであるZoomXフォームを採用し、高いエネルギーリターン率による抜群の推進力を実現。さらにフルレングスのカーボンファイバー製プレートを挟み込み、着地時に曲がったプレートの反発力を利用し爆発的な推進力が得られるようになっています。ヴェイパーフライネクスト%2ではアッパーに大きな改良がなされ、足馴染みが向上や通気性が向上し、より力強く、そしてより快適に走れるシューズとなっています。
エアズームアルファフライネクスト%2
誰にも負けない最速のシューズが欲しいという人には、ナイキ最高峰の最速レーシングシューズである「エアズームアルファフライネクスト%2」がオススメ。
ナイキ最高峰のアルファフライシリーズは、エリウド・キプチョゲ選手が非公式レースながらも夢の2時間切りとなる1時間59分40秒を達成した際に着用していたシューズ。さらに、2021年2月のびわ湖毎日マラソンで鈴木健吾選手が日本記録となる2時間4分56秒を叩き出した際に着用していたのもアルファフライシリーズ。まさらにアルファフライシリーズは世界記録や日本記録といった最高記録を追い求めるための最速シューズです。
特徴としては、ナイキ最高峰のZoomXフォームに加え、前足部左右にZoom Airポッドを搭載し、Nike史上最高のエネルギーリターンを得られるシューズとなっています。ZoomXに、Zoom Airポッド、カーボンプレートと、この最強の3つが組み合わせることで最高速度での走りをアシストしてくれます。また、エアズームアフファフライネクスト%2は、全モデルよりも安定性能が改善され、着地時の安定性やコーナーリングの安定性が向上し、より履きこなしやすいシューズへと変貌しています。サブ3、さらにはサブ2.5を目指すガチランナーにオススメ。
【中学生・高校生用】ナイキランニングシューズのおすすめ
エアズームライバルフライ3
中学校や高校の部活動でのトレーニングシューズとしてナイキのランニングシューズを選ぶなら、「エアズームライバルフライ3」がオススメ。陸上部の短距離種目から中長距離種目まで、さらには他の部活動のアップシューズとしてもオススメ。
ナイキのライバルフライシリーズは、定価1万円以下で変えるコスパの高いランニングシューズで、特に中学生や高校生の部活生に大人気のシューズ。特徴としては、ミッドソールにクッション性とともに軽量性にも優れるクシュロン素材を採用し、母指球下に反発性に優れるZoom Airを搭載しているため、軽やかでスピードを出しやすいシューズとなっています。さらに、アウトソールには大耐摩耗ラバーを採用し、つま先から前足部にかけて熱圧着補強を施し耐久性にも優れた仕上がりとなっています。適度にクッション性があり、スピードが出やすく、耐久性もあり、おまけに価格も安いということで部活動用シューズとしては最強シューズです。
ナイキの厚底シューズの力を借りて目標タイム達成を目指そう
ナイキのランニングシューズは、ヴェイパーフライシリーズやアルファフライシリーズなどのカーボンプレート搭載厚底シューズを筆頭に、反発性に優れスピードを出しやすいのが特徴です。そのため、初心者の場合もシューズの反発力を利用してスムーズな体重移動により快適に走ることが出来、さらに中上級者の場合はサブ4やサブ3といった目標タイム達成へとグッと近づくことが出来ます。
それぞれのランナーによって目標は違うと思いますが、是非ナイキランニングシューズの力を借りてそれぞれの目標達成へと向かってみましょう。