東京都内で開催される数少ないフルマラソンで、高低差が少ないコースは陸連公認。
制限時間もゆるく(7時間)、レース後に町内会の出店を満喫できるしいいことずくめ!
気軽に、楽しく参加できる条件がそろった板橋Cityマラソン。朝発でふらっとフルマラソンしてみませんか?
2018年3月18日(日)に開催された板橋Cityマラソン2018の参加レポです。
目次
都内で気軽にフルマラソン!
東京都内開催の本格的なフルマラソンは東京マラソンと板橋Cityマラソンだけ。
東京マラソンは抽選倍率が10倍を超え当日も混雑するので面倒だなーと感じる人にも板橋Cityマラソンはおすすめ。気軽だけどかゆいところに手の届く大会ですよ。
新宿から17分で最寄り駅に到着
会場の最寄り駅はJR埼京線「浮間舟渡駅」と都営三田線「蓮根駅」。どちらも徒歩15分で会場に到着します。
僕が使った「浮間舟渡駅」は新宿から埼京線で17分なので、都内だけでなく東京近郊からも気軽に参加しやすい大会です。
駅から会場まではランナーの行列がぞろぞろと。春の穏やか気候の中、駅前の風光明媚な公園を抜け荒川の土手を1㎞ほど歩きます。
アップをするランナーを見ながらちょっとずつ緊張と昂揚感が高まります。風も弱く良い日になりそう。
トイレと荷物預けが混雑
ゼッケンや参加賞は事前発送なのでスタート前にやるべきことは荷物預けだけ。予想外に混雑してスタートに間に合うか不安だったので、10分はかかると考えて余裕をもって行動するのがおすすめ。定員15000人の大規模な大会なので、トイレもかなり混雑しています。
いざ、スタート!
スタートは申込時の申告タイムによって15ブロックほどに細かく分けられています。僕はAブロックだったので、スタート位置から5m後ろにスタンバイ。
最高気温16℃、ほぼ無風。条件は整った、やるしかない。自己ベスト(2時間38分)の更新を目指し春を迎える荒川へ飛び出しました。
スタート直後はあせらず、あせらず。
コースは荒川河川敷のランニングコースなので幅が狭いです。
スタート直後は混雑して思うように走れない。はやる心を抑え、「あせならいあせらない」と自分に言い聞かせながら進む。ブロックが後ろの人はしばらく混雑が続きますので体力温存と割り切って抑えめに走るのがおすすめです。
1㎞走ると集団がばらけ自分のリズムをとらえました。後は、ひたすら1㎞3分40秒ペースを刻むのが今日の作戦。
走ることに集中できるコース
板橋Cityマラソンのコースは「変化がない」のが最大の特徴。飽きがこないように淡々と走るのがコース攻略のポイントです。だからこそ、走ることを存分に楽しめますよ。
○コースの特徴
・板橋区~江戸川区亀戸付近までひたすら河川敷を走る。そして同じコースを戻る
・数か所土手に上がる以外はフラット、カーブもほぼなし
・景色の変化が少ない。あれ、さっきもここ通ったような・・・
・全ランナーとすれ違うので仲間と走るのも楽しい
他の大会よりエイドの数が多く約3㎞ごとにあるので、脱水症状やエネルギー不足の心配がなく走れるのも嬉しいです。
~20㎞地点。快調、快調!
2週間前に出場した静岡マラソンでは15㎞地点で腹痛によりダウンしました。
今回も心配していたが問題なし。設定ペースが楽に感じて手応えあり。板橋Cityマラソン名物、河川敷の強風も今回はないようです。
たまに現れる土手への登りではペースを落として力を温存。15㎞地点を通過しても呼吸が乱れることなく、遠くにあったスカイツリーが徐々に近づいてくる様子を楽しんでいました。
数キロ後に一気に苦しくなるとは、この時は思いもせず。
ふくらはぎへの鋭い痛み
折り返しまであと少しの20㎞地点、突然ふくらはぎにピキッと鋭い痛みが。半年前にやった肉離れの再発だとすぐにわかりました。負担を減らすためピッチ走法に切り替えてペースを保ちます。
そのまま1㎞走り中間地点の通過は1時間17分42秒。やっぱりマラソンは難しいと思いつつ、走り切ることを自分に誓い折り返しポールを回り後半戦へ。
走ることの醍醐味を感じる復路
徐々に遅くなるラップと、なかなか現れない1㎞ごとの距離表示。河川敷の直線コースだからこそ、自分の体と相談しながらコツコツ距離を刻む楽しさがあります。
苦しいけれども、フィニッシュへ向かう復路の時間は至福の時。普段味わうことのない、静かで充実した時間の流れがランナーを包みます。
エイドではランナーのためにたくさんのお水とスポーツドリンク、パンやバナナ、時にはおにぎりも用意してボランティアさんが待っています。地元の中学生が「応援しています!」とかけてくれる声に気持ちを奮い立たせまた進む。
自分と向き合う42.195㎞
フィニッシュ地点が近くなるにつれて痛む足、増える応援、楽になる心。走っているのはたかだか3時間なのに、マラソンはいつでも豊かな時間をくれるなと思いながら最後の500メートルを駆け抜けます。
フィニッシュゲートをくぐり、42.195㎞の旅が終わる。今シーズン最後のマラソンだった板橋Cityマラソンのタイムは2時間48分。来シーズンの自己ベスト更新を誓い、静かにレースを終えました。
レース後は地元町内会グルメとお風呂!
板橋Cityマラソンは以前、荒川市民マラソンという名前でした。
今でも地元の方とのつながりを大切にしていて、会場には地元町内会のテントがたくさん。から揚げ200円、焼きそば300円、ラーメン400円など、利益度外視でランナーを歓迎してくれます。
活気があって地元の盆踊り大会に参加したようなわくわく感。テーブルとイスもありますので、ビールを買って1杯やってくのもいいですね。
会場の周囲には銭湯がたくさんあり、今年は銭湯マップも事前に送付されました。お風呂で疲れた体を癒したら家路へと。辛い駅の階段(特に下り!)を乗り越えたら、我が家でほっと一息。春の1日が暮れていきます。