陸上競技用スパイクにはどんなメーカーがあり、メーカーごとにどんな特徴があるのか気になるところです。今回の記事では、陸上部に所属する中学生や高校生に人気の高い、陸上スパイクメーカーのおすすめを全部で6社紹介しています。定番のasics(アシックス)やmizuno(ミズノ)といった国内メーカーだけではなく、nike(ナイキ)などの海外メーカーも紹介しています。また、それぞれの陸上スパイクメーカーの特徴を分かりやすく紹介し、メーカーごとのおすすめスパイクも紹介しています。メーカー選びに迷っている人も、値段が安い高コスパのメーカーを知りたい人も、幅広のメーカーを求めている人も、反発力重視でメーカーを選びたい人も、是非参考にしてみてください。
目次
中学生・高校生に人気!陸上スパイクメーカーのおすすめ【国内メーカー】
asics(アシックス)
- 陸上初心者向けモデルが豊富
- 種目ごとの専用スパイクが充実
- 日本人の足に合う幅広仕様
- 足の負担を軽減する足に優しい作り
- 上級者向けの高反発モデルも多数
学校の部活動で陸上を頑張る中学生や高校生に高い人気を誇る陸上スパイクメーカーが、国内大手スポーツメーカーである「asics(アシックス)」です。アシックスは陸上初心者から上級者まで幅広い走力レベルの選手に、そして、短距離種目から長距離選手まで様々な種目の選手に、人気の高い陸上スパイクメーカーです。
アシックスの陸上スパイクの最大の特徴は、ラインナップが豊富で、特に陸上初心者向けの足に優しい陸上スパイクを多数揃っているところです。初心者向けであるEFFORTシリーズやHEATSPRINTシリーズ、HYPERシリーズは、靴底のクッション性や安定性が高く、陸上初心者の足への負担を大幅に軽減出来ます。さらに、スパイクの肝となるプレートは比較的柔らかめのプレートを採用しているため、スパイクに慣れていない陸上初心者でも無理なく扱えるのも魅力的です。おまけに、短距離用、中距離用、長距離用、跳躍用、投擲用とそれぞれの種目に特化したエントリーモデルがあるため、初心者でも最初から種目専用スパイクを選べるのも嬉しい点です。
また、アシックスはカーボン樹脂プレート採用の高反発モデルも多数あり、中・上級者からも高い人気を誇ります。フラット構造採用のフラットスパイクや、スパイクピンをなくしたピンレススパイクなどトップ選手向けの画期的な陸上スパイクを展開していることでも有名です。
アシックスの初心者用陸上スパイク「エフォート13」
asics(アシックス)の陸上初心者向けスパイクを選ぶなら、新入部員に大人気のモデルである「EFFORT 13(エフォート13)」がおすすめです。短距離種目から中距離種目まで、さらにハードル種目に跳躍種目にも対応した万能スパイクとなっているため、まだ専門種目が決まっていない新1年生の最初の一足目にぴったりです。競技場のタータントラックだけではなく、学校のグランドでも使える土兼用スパイクである点も一押しポイントです。
アシックスの短距離スパイク「SPブレード9」
asics(アシックス)の短距離スパイクを選ぶなら、短距離専用スパイクとして人気の高い「SP BLADE 9(SPブレード9)」がおすすめです。短距離スパイクらしい高いホールド力と優れた反発力を備えたスパイクで、100から400m・ハードル種目に最適です。
アシックスの長距離スパイク「コスモレーサーLD3」
asics(アシックス)の長距離スパイクを選ぶなら、中学生から高校生まで長距離種目の選手に大人気の「COSMORACER LD 3(コスモレーサーLD3)」がおすすめです。ミッドソールにFF BLAST PLUSを採用し、優れたクッション性とともに高い反発力が貰える長距離スパイクとなっています。アッパーのホールド力も高く、走行中の足のブレを抑制し、パワーロスを最小限に抑えてくれるのもポイントです。
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mizuno(ミズノ)
- 初心者向けの安いモデルが多数あり
- 2E仕様の幅広設計
- 安定性に優れ走りやすい
- 耐久性が高い
- 上級者向けの高反発モデルもあり
アシックス同様に、陸上部に所属する中学生や高校生から高い支持を集める陸上スパイクメーカーが、大阪府大阪市に本社を構える国内大手スポーツメーカーである「mizuno(ミズノ)」です。ミズノはアシックス同様に日本人の足に合いやすい国内メーカーということもあり、中学生や高校生が最初の一足目として選ぶメーカーとして定番です。
ミズノの陸上スパイクの最大の特徴は、ほとんどのスパイクが日本人の平均サイズと言われる2Eの足幅を採用しているところです。海外メーカーの陸上スパイクは靴幅が狭く窮屈なモデルが多いのですが、2Eが標準のミズノならほとんどの人が快適に着用出来ます。さらに、幅広のワイドタイプ(3E)もあり、甲高幅広の人にとっては最高の幅広メーカーとなっています。おまけに、足の負担を軽減出来る、クッション性や安定性に優れたスパイクが多く、陸上初心者の最初の一足目として非常におすすめ出来るメーカーとなっています。
また、エックスブラストシリーズやクロノインクスシリーズなど高反発が売りのスパイクも非常に人気で、初心者だけではなく中・上級者にもおすすめ出来ます。短距離スパイクなら、ショートスプリンター向けのブラストシリーズと、ロングスプリンター向けのレーザーシリーズといったように、専門種目により最適化されたスパイクを選べるのも、中・上級者にとっては嬉しいところです。
ミズノの初心者用陸上スパイク「エックスファースト2」
陸上を始めるにあたり最初の一足目をmizuno(ミズノ)にするなら、ミズノのエントリースパイクである「X FIRST 2(エックスファースト2)」がおすすめです。エックスファーストはまだ筋力が未熟で、フォームが安定しない陸上初心者でも扱いやすく、そして足への負担を軽減出来るスパイクです。短距離種目・中距離種目・長距離種目・跳躍種目と幅広い種目に対応するオールラウンドモデルで、まだ専門種目を決めていない人でも安心して購入出来るのもポイントです。もちろん、土兼用スパイクであるため、練習も大会もこれ一足でカバー出来ます。
ミズノの短距離スパイク「クロノインクス9」
mizuno(ミズノ)の代表的な短距離スパイクを求めるなら、多くのスプリンターの憧れのスパイクである「CHRONO INX 9(クロノインクス9)」がおすすめです。クロノインクスは軽量性・反発性・安定性・フィット性などあらゆる面でクオリティの高いスパイクとなっており、1997年発売以来多くのスプリンターに大人気のスパイクとなっています。また、カーブを曲がりやすく、200mや400mのロングスプリントに強いのもポイントです。
ミズノの中距離スパイク「エックスストリームMD」
mizuno(ミズノ)の陸上スパイクで800mと1500mに挑むなら、ミズノの中距離スパイクの人気モデルである「X STREAM MD(エックスストリームMD)」がおすすめです。軽量高反発ソール素材であるMIZUNO ENERZY LITEを搭載し、優れた推進力を得られるスパイクとなっています。
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中学生・高校生に人気!陸上スパイクメーカーのおすすめ【海外メーカー】
adidas(アディダス)
- 各種目の中・上級者に人気
- おしゃれでカッコいいデザイン
- 軽量性に優れている
- プレート硬めで反発力が高い
- 高反発でありながら安定感がある
海外メーカーの陸上スパイクとして高い人気を誇るのが、ドイツで生まれたヨーロッパ最大のスポーツメーカーである「adidas(アディダス)」です。アディダスはADIZERO(アディゼロ)シリーズを筆頭に、短距離種目の選手から長距離種目の選手に至るまで、陸上を頑張る中学生や高校生に人気があります。
アディダスの陸上スパイクの最大の特徴は、高反発でありながら、安定感があり、中・上級者レベルの選手から高い支持を集めているところです。アディダスの陸上スパイクの靴底に搭載されているプレートはとにかく硬めです。屈曲硬度が高いため、押し潰すためには十分なパワーが必要ですが、パワーがある選手なら国内メーカーの陸上スパイクでは得られない高い反発を得ることが出来ます。また、重量が150以下の軽量モデルが多く、高反発&超軽量ということで、スピードを出しやすいのが魅力的です。また、ミッドソールには機能性の高いLIGHTSTRIKE PROを採用するなど、高反発でありながらも安定性が高く、走りやすい、扱いやすいのもポイントです。
さらに、アディダスの陸上スパイクはモチベーションが上がるようなおしゃれでカッコいい点も大きな特徴となっています。見た目のカッコ良さからデザインだけでアディダスの陸上スパイクを選ぶ中学生や高校生も多いです。
アディダスの短距離スパイク「アディゼロフィネス」
adidas(アディダス)の短距離スパイクを選ぶなら、「ADIZERO FINESSE(アディゼロフィネス)」がおすすめです。140gと軽量で、靴底には屈曲硬度の高いナイロンプレート(Sprintplate)を搭載し、アディダスらしいスピード感溢れる走りを体験出来ます。また、セラーメッシュアッパーによるコーナリングでの安定感も抜群で、200m・400mを専門とするロングスプリンターにもおすすめです。
アディダスの中距離スパイク「アディゼロアンビション」
adidas(アディダス)の中距離スパイクを選ぶなら、「ADIZERO AMBITION(アディゼロアンビション)」がおすすめです。軽量性と反発性、安定性に優れたスパイクで、800mと1500mを専門にする中距離選手にぴったりなスパイクです。
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nike(ナイキ)
- トップ選手御用達ブランド
- おしゃれでカッコいい見た目
- フォアフット走法向け
- 爆発的な推進力を生む圧倒的高反発
- 人気過ぎて入手困難なモデル多数
オリンピックや世界陸上に出場する国内外のトップ選手から絶大な人気を誇る陸上スパイクメーカーが、世界最大のスポーツメーカーである「nike(ナイキ)」です。ナイキの陸上スパイクは、全中やインターハイなどより高みを目指し頑張る中学生や高校生に大人気です。
ナイキの陸上スパイクの最大の特徴は、圧倒的な反発力で爆発的な推進力を得られる爆速スパイクである点です。ナイキスポーツ研究所が生み出す革新的テクノロジーである、NIKE ZOOMXフォームやZOOM AIRユニット、高剛性カーボンプレートなどを搭載し、他社の陸上スパイクと比較してもその反発力は圧倒的です。短距離スパイクにしても長距離スパイクにしても、他社スパイクでは得られないような爆発的な推進力を得られるため、ハイレベルなパフォーマンスを目指す上級者に非常に人気の高いメーカーとなっています。実際、日本選手権やインカレ、インターハイ、全中でも多くの選手がナイキのスパイクを着用しています。
ただし、ナイキの陸上スパイクは中学生から大人まで非常に人気のため、最新モデルが出てもすぐに売り切れてしまい、入手困難なことが多いのが難点です。また、トップモデルは価格がとても高く、中学生や高校生ではなかなか買えないのも辛いところです。
ナイキの短距離スパイク「ズームスーパーフライエリート2」
nike(ナイキ)の短距離スパイクを選ぶなら、上級者向けスパイクである「ZOOM SUPERFLY ELITE 2(ズームスーパーフライエリート2)」がおすすめです。軽量で反発力の高い短距離スパイクとなっており、ナイキらしい爆発的な推進力を得られるため、より高みを目指す選手におすすめです。
ナイキの中長距離スパイク「エアズームビクトリー」
nike(ナイキ)の中長距離スパイクを選ぶなら、ナイキの人気モデルである「AIR ZOOM VICTORY(エアズームビクトリー)」がおすすめです。ナイキズームXフォームとナイキズームエアユニット、カーボンファイバープレートの組み合わせによる爆発的な推進力が得られる中長距離用スパイクとなっています。800m・1500mに挑む中距離選手に、3000m・5000mを走る長距離選手におすすめの一足です。
new balance(ニューバランス)
- おしゃれでカッコいい
- 抜群のフィット感と快適な装着感
- 海外メーカーらしい高い反発力
- ラインナップは少なめ
近年人気が高まっている陸上スパイクメーカーが、アメリカに本社を置くスポーツメーカーである「New Balance(ニューバランス)」です。国内外のトップ選手のニューバランスの陸上スパイクの着用者が増え、近年注目度が上がっています。
ニューバランスの陸上スパイクの最大の特徴は、抜群のフィット感と快適な装着感を得られるスパイクである点です。ファッションスニーカーやランニングシューズで優れたフィット感を提供しているのと同様に、陸上スパイクでもそのニューバランスらしいフィット感は健在です。また、海外メーカーらしい高い反発力を誇り、短距離種目から長距離種目に至るまで、最高に気持ちの良い走りを楽しむことが出来ます。特にFuelCellフォームを採用したFuelCellシリーズの陸上スパイクが人気です。
また、ニューバランスの陸上スパイクは見た目がオシャレでカッコいいのも大きな特徴です。定番のアシックスやミズノ、ナイキなどに比べると着用者は少ないため、他の人と被りにくいのも魅力的です。ただし、ラインナップは少なめで、ほとんどが中・上級者向けのスパイクとなっています。
ニューバランスの短距離スパイク「FuelCell SuperComp PWR-X」
New Balance(ニューバランス)の短距離用スパイクを選ぶなら、上級者向けスパイクである「SuperComp PWR-X」がおすすめです。ニューバランスが誇る最新テクノロジーを多数搭載し、爆発的な加速力が得られるスパイクとなっています。
puma(プーマ)
- 100m・200m世界記録保持者ウサイン・ボルト選手が愛用していた陸上スパイクメーカー
- 華やかなカラーリング
- スタイリッシュな見た目
- カーボンプレートによる爆発的な推進力
近年注目度の高い陸上スパイクメーカーといえば、ドイツ生まれのスポーツメーカーである「puma(プーマ)」です。プーマと言えば、2009年の世界陸上ベルリン大会にて100m9秒58、200m19秒19の驚異的な世界記録を打ち立てたジャマイカのウサイン・ボルト氏が現役中に愛用していた陸上スパイクメーカーとして有名です。
プーマの陸上スパイクの最大の特徴は、軽量で高反発なカーボンファイバープレートを採用し、爆発的な推進力を得られるところです。驚異的な世界記録を樹立した陸上スパイクメーカーということもあり、その反発力は圧倒的です。プレートはとても硬く、パワースプリンター向けとなっています。また、プーマらしい華やかなカラーリングも特徴的です。
プーマの短距離スパイク「エヴォスピードフューチャーファスター+4」
puma(プーマ)の短距離スパイクを選ぶなら、「EVOSPEED FUTURE FASTER +4(エヴォスピードフューチャーファスター+4)」がおすすめです。革新的なカーボン複合プレートであるPWRPALTEを搭載し、プーマらしい爆発的な推進力を得られる爆速短距離スパイクとなっています。
陸上スパイクは国内メーカーと海外メーカー、どっちがおすすめ??
初心者ならまずは国内メーカーから選ぶのがおすすめ
陸上初心者が初めて陸上スパイクを買うなら、まずは、国内メーカーであるasics(アシックス)やmizuno(ミズノ)がおすすめです。国内メーカーの陸上スパイクは日本人の足に合いやすい足幅サイズとなっており、さらに機能面ではクッション性や安定性が高く、アーチサポート機能を備えるため、陸上初心者の足に優しい作りとなっています。さらに、短距離から長距離種目に至るまでそれぞれの種目ごとにエントリーモデルがあり、陸上初心者が自身の希望する種目と走力レベルに合ったスパイクを見つけやすくなっています。
逆に海外メーカーの陸上スパイクは、プレートが硬く、初心者では使いこなせない、足へ大きな負担となるモデルが多いため、最初の一足目としては避けるのが無難です。また、靴幅が狭いため、窮屈に感じる人も多いでしょう。
中・上級者なら海外メーカーを選ぶのもおすすめ
陸上中・上級者なら陸上スパイクの買い替えに海外メーカーを選んでみるのもおすすめです。海外メーカーの陸上スパイクは国内メーカーに比べ靴底のプレートが高く反発力が高いものが多く、より速いスピードを出せる可能性が高いです。また、デザイン性に優れたモデルも多く、陸上競技へのモチベーションもグッと上がるはずです。
お気に入りの陸上スパイクメーカーを見つけてみよう!!
陸上スパイクは、同じような種目専用スパイクでも、同じようなレベルの選手向けでも、メーカーによって微妙な違いがあります。その違いは、靴幅が広めであったり細目であったり、靴底のプレートが硬めであったり柔らかめであったり、軽量性や反発性を重視したものであったりクッション性を重視したものであったりと、いろいろな違いがあります。
陸上スパイクはアシックスやミズノ、ナイキが特に人気が高いと言っても、どのスパイクが一番しっくりくるかは人それぞれ。なので、いくつかのメーカーのスパイクを試着してみたり、実際に練習や試合で使ってみたりしながら、一番自分にしっくる来るスパイクメーカーを見つけていくと良いでしょう。いくつかスパイクを履いていてば、きっと自分の足や走り方にぴったりと合うメーカーが見つかるはずです。そして、そのメーカーのスパイクを履いて、自分史上最高の走りを手にしましょう。