2022年現在、Garmin(ガーミン)の最強のスポーツGPSウォッチと言えば、ランニングGPSウォッチ"Forerunner(旧ForeAthlete)シリーズ”の最上位モデルである「Forerunner 955シリーズ」か、ガーミン最高峰のマルチスポーツGPSウォッチである「fenix 7シリーズ」。マラソン大会での自己記録更新へ日夜ランニングやトレーニングに励むランナーにとって果たして最強の相棒はどっちか。
今回の記事では、Forerunner 955シリーズとfenix 7シリーズの違いを比較した上で、どんな人にはどっちがオススメかを紹介しています。どうせならハイスペックの最強のGPSウォッチが欲しいという人は、是非参考にしてみてください。
目次
Forerunner 955とは
まず、Forerunner 955とは、2022年6月17日に発売されたForerunner(旧ForeAthlete)シリーズの最上位モデルです。Forerunnerシリーズは、ダイエットや健康のために走るファンランナーから、マラソン大会でサブ4やサブ3を目指す市民ランナーの中上級者、さらには日本選手権や世界陸上、オリンピックなどの第一線で活躍するトップアスリートまで、全てのランナーへ向けたランニングGPSウォッチです。955は、Forerunnerシリーズの中でも最新のランニング・トレーニング機能が満載で、中上級者(ガチ勢)向けのモデルとなっています。
Forerunner 955の特徴としては、Forerunnerシリーズ初となる画面のタッチ操作へ対応しています。最上位モデル限定機能として、フルカラー地図を搭載しているのですが、タッチ操作へ対応したことでマップの利便性が大幅に向上しています。さらに、シリーズ初のソーラー充電対応のDual Powerモデルがあるのも魅力的。スマートウォッチモードとGPSモードともにバッテリー持ちが飛躍的に伸びており、日常使いでもウルトラマラソンでもバッチリです。そのほか、マルチバンドGNSSをサポートし従来よりもGPS精度が向上し、モーニングレポート・レースウィジェット・HRVステータス・トレーニングレディネスといった2022年の最新機能も搭載、電子マネーとしてGarmin PayやSuica機能も搭載し、音楽プレイヤー機能として最大2000曲保存可能。Forerunnerシリーズの最上位モデルとあり、ハイスペックなランニングGPSウォッチとなっています。
Forerunner 955シリーズは全2種類
ForeAthlete 955 | ForeAthlete 955 Dual Power | |
---|---|---|
価格 | 74,800円 | 84,800円 |
サイズ | 46.5x46.5x14.4mm | 46.5x46.5x14.4mm |
重量 | 53g | 53g |
バッテリー(スマートウォッチモード) | 15日間 | 15+5日間 |
バッテリー(GPSモード) | 42時間 | 42+7時間 |
バッテリー(マルチGNSSマルチバンドモード) | 20時間 | 20+2時間 |
バッテリー(マルチGNSSマルチバンドモード+音楽) | 8.5時間 | 8.5時間 |
バッテリー(UltraTracモード) | 80時間 | 80+30時間 |
Forerunner 955は、通常の955に加えソーラー充電に対応した955 Dual Powerの2種類あります。その違いは単純にソーラー充電に対応し、バッテリーの持ちがさらに良くなっているところです。例えば、普段のスマートウォッチモードでは最大15日間のところ、Dual Powerモデルは最大20日間(15+ソーラー充電分の5日間)となっています。さらに、ランニングをする際のGPS計測モードでも、最大42時間のところ、Dual Powerモデルは最大49時間(42+7時間)となっています。同様に、マルチGNSSマルチバンドモードとUltraTracモードでも、Dual Powerモデルの方がバッテリー持ちが良くなっています。
fenix 7シリーズとは
次に、fenix 7シリーズとは、2022年1月20日に発売されたガーミンのフラッグシップシリーズである"fenixシリーズ”の2022年最新シリーズです。fenixシリーズは、ガーミン最高峰のGPSウォッチであり、ガーミンの定番どころから最新機能まで全部入りと言われる超ハイスペックモデルです。基本的にガーミンの人気シリーズであるForerunnerシリーズの機能も全て搭載されていて、その上でfenixならではの特別感を感じられるのがfenixシリーズの特徴です。
fenix 7シリーズの最大の特徴は、高級時計にも使われるプレミアム素材(ベゼルにダイヤモンドライクカーボンコーティングチタン、レンズにサファイアガラス)を採用し、高級時計のような佇まいとなっているところ。ガーミンの中では、ビジネスアスリートモデルと位置付けられているように、ビジネスシーンでも何の違和感もなく装着出来る時計となっています。さらに今回の7シリーズでは、次世代ソーラーパワーを採用し、バッテリー持ちが飛躍的に伸びています。都市部や山間部でもより精度の高いGPS計測が出来るGNSSマルチバンドにも対応し、地図機能利用時に便利なタッチ操作にも対応。そして、Garmin史上初となるLEDフラッシュライト機能を搭載し、夜間でのランニングやトレイルでの安全性が向上しています。そのほか、最新のトレーニング機能を備え、豊富なスポーツ・アクトドアアクティティに対応し、電子マネー機能に音楽プレイヤー機能も内蔵。まさに全部入りの最強のGPSウォッチとなっています。
fenix 7シリーズは全5種類
fenix 7S/7 | fenix 7S/7 Sapphire Dual Power | fenix 7X Sapphire Dual Power | |
---|---|---|---|
価格 | 93,500円 | 121,000円 | 137,500円 |
サイズ | 42x42x14.1mm 47x47x14.5mm | 42x42x14.1mm 47x47x14.5mm | 51x51x14.9mm |
重量 | 63g 79 | 58g 73g | 89g |
ベゼル | ステンレススチール | チタン | チタン |
レンズ | Corning Gorilla Glass DX | Power Sapphire Glass | Power Sapphire Glass |
ディスプレイサイズ | 直径1.2インチ 直径1.3インチ | 直径1.2インチ 直径1.3インチ | 直径1.4インチ |
解像度 | 240x240 260x260 | 240x240 260x260 | 280x280 |
内蔵メモリ/履歴 | 16GB | 32GB | 32GB |
LEDフラッシュライト | - | - | ◯ |
マルチバンド周波数 | - | ◯ | ◯ |
バッテリー(スマートウォッチモード) | 11日間 18日間 | 11+3日間 18+4日間 | 28+9日間 |
バッテリー(GPSモード) | 37時間 57時間 | 37+9時間 57+16時間 | 89+33時間 |
バッテリー(マルチGNSSモード) | 26時間 40時間 | 26+4時間 40+8時間 | 64+14時間 |
バッテリー(マルチGNSS+音楽モード) | 7時間 10時間 | 7時間 10時間 | 16時間 |
バッテリー(マルチGNSSマルチバンドモード) | - | 15+1時間 23+3時間 | 36+15時間 |
バッテリー(最長モード) | 90時間 136時間 | 90+72時間 136+153時間 | 213+365時間 |
バッテリー(Expenditionモード) | 26日間 40日間 | 26+17日間 40+34日間 | 62+77日間 |
fenix 7シリーズは、「fenix 7」「fenix 7S」「fenix 7 Sapphire Dual Power」「fenix 7S Sapphire Dual Power」「fenix 7X Sapphire Dual Power」の5種類あります。
fenix 7シリーズそれぞれの違いは主に「大きさ」「ベゼル素材」「レンズ素材」「バッテリー持ち」「マルチバンド周波数への対応」「LEDフラッシュライトの有無」の6点です。
fenix 7/7Sは廉価版であるため、削れたところもある
基本的にfenix 7と7Sは廉価版。その他のモデルはベゼル素材にダイヤモンドライクカーボンコーディングチタンを、レンズにサファイアガラスを採用していますが、fenix 7と7Sはベゼルはステンレススチールで、レンズはForerunner 955と同じCorning Gorilla Glass DXです。7と7Sでも十分に高級感はありますが、やはり他のモデルと見た目での違いは大きいです。また、fenix 7シリーズの特徴でもあるソーラー充電、マルチバンド周波数、LEDフラッシュライトにも対応していません。
ちなみに、7Sは7のコンパクト版です。ケースサイズが小さくなっており、女性でも扱いやすいサイズ感となっています。
定番は7/7S Sapphire Dual Power
fenix 7シリーズの中で定番と言えるのが、7 Sappire Dual Power(7S Sapphire Dual Power)。fenixシリーズらしく、チタンベゼルとサファイアガラスによる高級時計に負けない見た目となっています。そして、fenix 7シリーズの目玉機能である次世代のソーラー充電にも対応し、バッテリー持ちに非常に優れています。ただし、唯一LEDフラッシュライト機能は搭載していません。
本当の全部入りの最強スペックは、7X Sapphire Dual Power
ガーミン最高峰と言われるfenix 7シリーズの中でもトップに位置するのが7X Sapphire Dual Powerです。7X Sapphire Dual Powerは他のモデルにはないLEDフラッシュライト機能を搭載しています。LEDフラッシュライト機能は、ガーミン史上初となる最新機能で、時計の液晶画面が非常に明るく光るため、夜間ランニングやナイトトレイルでの安全確保に役立つ機能となっています。さらに、緊急時にはモールス信号によるSOS発信にも活用出来ます。
Forerunner 955とfenix 7シリーズのスペック比較表
ForeAthlete 955シリーズ (955 Dual Power) | fenix 7シリーズ (7X Sapphire Dual Power) | |
---|---|---|
発売日 | 2022年6月17日 | 2022年1月20日 |
価格 | 84,800円 | 137,500円 |
サイズ | 46.5x46.5x14.4mm | 51x51x14.9mm |
重量 | 53g | 89g |
ベゼル | 繊維強化ポリマー | チタン |
レンズ | Corning Gorilla Glass DX | Power Sapphire Glass |
ディスプレイ | MIP | MIP |
ディスプレイサイズ | 直径1.3インチ | 直径1.4インチ |
解像度 | 260x260 | 280x280 |
防水 | 5ATM | 10ATM |
バッテリー(スマートウォッチモード) | 20日間 | 37日間 |
バッテリー(GPSモード) | 49時間 | 122時間 |
GPS | GPS/GLONASS/みちびき/Galileo | GPS/GLONASS/みちびき/Galileo |
マルチバンド周波数 | ◯ | ◯ |
各種センサー | 気圧高度計/コンパス/ジャイロセンサー/加速度計/血中酸素トラッキング | 気圧高度計/コンパス/ジャイロセンサー/加速度計/血中酸素トラッキング |
光学式心拍計 | ◯(水中可) | ◯(水中可) |
音楽プレイヤー | 2000曲 | 2000曲 |
電子マネー | Garmin Pay/Suica | Garmin Pay/Suica |
地図表示機能 | ◯ | ◯ |
LEDフラッシュライト | - | ◯ |
ヘルスケア機能 | 心拍数/呼吸数/血中酸素/フィットネス年齢/Body Battery/ストレスレベル/リラックスリマインダー/ブレスワークタイマー/睡眠モニタリング/睡眠スコアと洞察/水分補給/女性のための健康/ヘルススナップショット | 心拍数/呼吸数/血中酸素/フィットネス年齢/Body Battery/ストレスレベル/リラックスリマインダー/ブレスワークタイマー/睡眠モニタリング/睡眠スコアと洞察/水分補給/女性のための健康/ヘルススナップショット |
ランニング・トレーニング機能 | GPS計測/心拍ゾーン/VO2MAX/トレランVO2MAX/リカバリータイム/予想タイム/PacePro/ランニングダイナミクス/ランニングパワー/パフォーマンスコンディション/乳酸閾値/トレーニングステータス/トレーニング負荷/トレーニング負荷バランス/トレーニング効果/おすすめワークアウト/モーニングレポート/レースウィジェット/HRVステータス/トレーニングレディネス | GPS計測/心拍ゾーン/VO2MAX/トレランVO2MAX/リカバリータイム/予想タイム/PacePro/ランニングダイナミクス/ランニングパワー/パフォーマンスコンディション/乳酸閾値/トレーニングステータス/トレーニング負荷/トレーニング負荷バランス/トレーニング効果/おすすめワークアウト |
対応アクティビティ | ラン/トレッドミル/トラックラン/屋内トラックラン/バーチャルラン/トレイルラン/ウルトララン/バイク/ロードバイク/屋内バイク/マウンテンバイク/グラベルバイク/自転車通勤/ツーリングバイク/eバイク/eマウンテンバイク/プールスイム/オープンウォータースイム/スイムラン/ゴルフ/ハイキング/登山/スキー/スノーボード/バックカウントリースキー/XCスキー/XCスケートスキー/SUP/カヤック/ローイング/スノーシュー/マッピング/ナビゲート/テニス/ピックルボール/パデル/トラックミー/プロジェクトウェイトポイント/筋トレ/カーディオ/Xトレーナー/ステッパー/フロアクライム/屋内クライム/ボルダリング/室内ローイング/HIIT/ピラティス/ヨガ | ラン/トレッドミル/トラックラン/屋内トラックラン/バーチャルラン/トレイルラン/ウルトララン/バイク/屋内バイク/マウンテンバイク/トライアスロン/プールスイム/オープンウォーター/スイムラン/ゴルフ/ハイキング/登山/室内クライム/ボルダリング/マウンテンバイク/スキー/スノーボード/SUP/カヤック/ローイング/サーフィン/ハンティング/ジャンプマスター/タクティカル/カイトボード/ウィンドサーフィン/スノーシュー/筋トレ/カーディオ/Xトレーナー/ステッパー/フロアクライム/室内ローイング/HIIT/ピラティス/ヨガ |
Forerunner 955とfenix 7シリーズの主な共通点
1、タッチスクリーン搭載
Forerunner 955とfenix 7シリーズは、ともにGarmin(ガーミン)を代表するハイスペックGPSウォッチ。そのため、多くの機能面で共通しています。その一つ目が、画面のタッチ操作へ対応したタッチスクリーンの採用です。
タッチ操作への対応は、Forerunnerシリーズでも2022年最新の955が初めてで、fenixシリーズでも2022年の7シリーズが初めて。従来のボタンによる操作にも対応しているので、スマートウォッチとして普段使いする場面ではタッチ操作を活用し、トレーニングに打ち込む場面ではボタン操作を活用するといったように、タッチ操作とボタン操作を利用シーンに応じて使い分けることが可能です。また、Forerunner 955とfenix 7シリーズは地図表示にも対応しているのですが、タッチ操作による地図の移動や拡大・縮小が出来るようになり、地図表示機能が利便性がより向上しています。
2、マルチGNSSマルチバンド対応
ForeAthlete 955とfenix 7シリーズ(7/7Sは除く)は、どちらもマルチGNSSマルチバンドに対応しています。マルチGNSSマルチバンドとは、複数の衛星測位システム(GPS/GLONASS/Galileo/みちびき)から1周波数帯を受信する通常のマルチGNSS対応ウォッチと違い、2周波数帯を受信出来るため、従来のGPSウォッチよりもGPSによる位置情報精度が向上しています。特に、GPS信号の障害となる高層ビルが立ち並ぶ都市部や、山間部でのGPS測位精度・測位速度が大幅に向上。これにより東京都内をはじめ都市部を走るランニングシーンや、トレイルランニングをする際に、より正しくGPS計測出来るようになっています。
3、ソーラー充電対応
Forerunnerシリーズでは955が初めてソーラー充電に対応し話題となっていますが、fenix 7シリーズも次世代ソーラーパワーを搭載するなど、ともにソーラー充電に対応しているのは同じ。ソーラー充電非対応のノーマルの955も、fenix 7/7Sも十分にバッテリー持ちは従来シリーズよりも伸びていますが、ソーラー充電対応にによってよりバッテリー持ちが向上しています。ちなみに、955 Dual Powerモデルは、スマートウォッチモードで最大20日間、GPSモードで最大49時間(2日間以上)、fenix 7X Sapphire Dual Powerモデルは、スマートウォッチモードで最大37時間、GPSモードで最大122時間(5日間以上)の驚異的なバッテリー持ちとなっています。
4、フルカラー地図内蔵
Forerunnerシリーズでは955のみが唯一地図表示機能を搭載しています。当然、fenix 7シリーズも地図表示機能を搭載しており、この地図表示機能も955とfenix 7シリーズの共通点です。どちらもフルカラーマップに対応しており、ウォッチ画面上で市街地や山での地図を確認しながらランニングやトレイルを楽しむことが出来ます。単純に地図表示するだけではなく、ナビゲーション機能があるため、初めての土地で走る場面でも安心です。地図はプリインストールされているマップだけではなく、無料のものも有料のものもありますが、海外大陸地図や日本登山地形図、日本詳細道路地図などもWi-Fi経由でダウンロード可能です。
5、マルチスポーツ対応
Forerunner 955とfenix 7シリーズはどちらもマルチスポーツGPSウォッチ。Forerunnerシリーズはランナー向けのGPSウォッチですが、ランニング以外のスポーツアクティビティも充実しています。特に最上位モデルである955はトライアスロンにも対応し、fenix 7シリーズ同様にマルチスポーツを楽しむことが出来ます。ランニング以外に、バイクやスイム、トライアスロンといったマルチスポーツを楽しむなら、様々なスポーツアクティビティに対応し、トレーニング機能も充実したForerunner 955かfenix 7シリーズを選んでおくのがオススメ。実際、トライアスロンをする人には、Forerunner 955かfenix 7シリーズが人気です。
6、ランニング・トレーニング関連の機能満載
- GPS計測(距離・ペース計測)
- 心拍ゾーン(心拍数の負荷ゾーンを表示)
- VO2MAX計測(ランナーの重要指標である最大酸素摂取量計測)
- トレイルランVO2MAX計測(トレイルランに適したVO2MAX計測)
- リカバリータイム(休息時間の目安を表示)
- 予想タイム(5km/10km/ハーフ/フルマラソンの予想タイム表示)
- PacePro(目標ペースに対しての先行/遅延タイムを表示)
- トレーニングステータス(トレーニング負荷が適正かどうか確認)
- トレーニング負荷(過去7日間のトレーニングの合計値を表示)
- トレーニング負荷バランス(過去4週間の無酸素・高強度有酸素・低強度有酸素の負荷のバランスを表示)
- トレーニング効果(有酸素と無酸素の効果を表示)
- ランニングダイナミクス(ランニングフォームに関するデータを計測)
- ランニングパワー(ランニングに地面にかかるパワーを計測)
- 乳酸閾値(乳酸性作業閾値を計測)
Forerunner 955は、ランニングGPSウォッチシリーズであるForerunnerシリーズの最上位モデル。そのため、ランニング・トレーニング関連の機能が非常に充実しています。そして、ガーミンのフラッグシップシリーズであるfenixシリーズの最新作であるfenix 7シリーズも同様にランニング・トレーニング機能が充実。どちらもトップアスリートも大満足の機能性となっています。
また、どちらも別途ランニングダイナミクスポッド或いはハートレートセンサーを準備することで、ランニングダイナミクスやランニングパワー、乳酸性作業閾値といったより専門的なデータを計測することが可能です。
7、Garmin Pay/Suica対応
スマートウォッチの機能としては、Forerunner 955もfenix 7シリーズもGarmin PayとSuicaに対応しています。Garmin Payでは、PayPay銀行やソニー銀行、三菱UFJ銀行のViaデビットカードを登録し、コンビニやスーパー、ドラッグストア、飲食店等でのVisaのタッチ決済が利用可能です。さらに、JR東日本のICカードであるSuicaも搭載。Suicaは日本全国各地の電車やバスで利用出来ます。さらに、コンビニなど多くの店舗でのショッピングにも利用出来るため、Suica機能があるというのは非常に嬉しいところです。手元に電子マネー機能があるおかげで、ランニングやトレーニングに出かける際もわざわざ財布や小銭を持って行く必要はありません。
8、音楽プレイヤー機能搭載
スマートウォッチ機能としては、音楽プレイヤー機能もForerunner 955もfenix 7シリーズも搭載しています。どちらも音楽をウォッチ本体へ保存出来るため、スマホを携帯することなくランニングやトレーニング中に音楽が聴けます。現在、Amazon MusicやLIME MUSIC、AWA、Spotifyといった音楽ストリーミングサービスに対応しており、これらから好きな曲やプレイリストを選んで最大2000曲保存が可能です。
Forerunner 955とfenix 7シリーズとの違いを比較【Forerunner 955が優れているところ】
①軽量性に優れている
Forerunner 955とfenix 7シリーズはどちらもガーミンを代表するハイスペックマルチスポーツGPSウォッチで、多くの点で共通しています。ただし、fenix 7シリーズはガーミンのフラッグシップシリーズということもあり、やはりForerunner 955よりも高価でハイスペックです。そのため、基本的にはForerunner 955よりもfenix 7シリーズの方が機能面でも上なのですが、それでもForerunner 955の方がfenix 7シリーズよりも優れている点もあります。
その一つが、軽量性です。fenix 7シリーズはfenix 7が63g、fenix 7 Dual Powerが79g、7X Dual Powerが89gとスポーツGPSウォッチとしてはやや重めです。一方、Forerunner 955はソーラー充電に、地図表示機能に、電子マネー、音楽プレイヤー機能とたくさんの機能を搭載していながらも53gと非常に軽いのが特徴。そのため、ランニングやマラソン、トレイルラン、スイム、トライアスロンなど、スポーツシーンでより快適に使用出来るのはやはりForerunner 955の方です。
②屋外アクティビティでの視認性に優れている
二つ目に、屋外アクティビティでの視認性に優れているのもForerunner 955の優れている点です。fenix 7シリーズも反射防止ガラスを採用しているため、通常のスマートウォッチと比べると屋外での視認性は高いです。ただし、Forerunner 955のレンズ素材"Corning Gorilla Glass DX”とfenix 7シリーズのレンズ素材"Power Sapphire Glass”を比較した場合、より視認性が高いのはCorning Gorilla Glass DXの方。Power Sapphireは通常のガラスよりも傷に強いというメリットがありますが、Corning Gorilla Glass DXと比べるとやや反射が気になることもあります。
③2022年の最新トレーニング機能が搭載されている
最後の三つ目は、2022年の最新のトレーニング機能が搭載されている点です。2022年6月に発売されたForerunner 955には、2022年1月に発売されたfenix 7シリーズにはない、モーニングレポートとレースウィジェット、HRVステータス、トレーニングレディネスという2022年の最新機能が搭載されています。これらは現在のコンディションを正しく把握したり、今後のトレーニングの進め方を考えるのに非常に役立つ機能です。これら最新機能が搭載されているのは、より最新の機種であるForerunner 955の特権。ただし、これらの機能は今後のソフトウェアアップデートによりfenix 7シリーズにも搭載される可能性もあります。
Forerunner 955とfenix 7シリーズとの違いを比較【fenix 7が優れているところ】
①ビジネスシーンにも映える高級感ある見た目
Forerunnerシリーズの最上位モデルであるForerunner 955は、定価74,800円(Dual Powerモデルは84,800円)とスポーツGPSウォッチとしては非常に高価な部類に入ります。そして、そのさらに上を行くのがfenix 7シリーズです。fenix 7シリーズはノーマルのfenix 7が93,500円、ベゼルにチタンを採用し、ソーラー充電にも対応したfenix 7 Sapphire Dual Powerが121,000円、LEDフラッシュライトも内蔵したfenix 7X Sapphire Dual Powerが137,500円と高級腕時計に匹敵する価格。
そんな高価なfenix 7シリーズがForerunner 955よりも優れているのが見た目です。Forerunner 955は軽量性を重視しベゼルには機能繊維ポリマー(いわゆる安価な見た目のプラスチック)していますが、fenix 7シリーズは高級腕時計にも使われるダイヤモンドライクコーディングカーボンチタンを採用しています。さらに、レンズ素材にも高級時計に使われる透明度の高いサファイアガラスを採用しています。そのため、fenix 7シリーズとForerunner 955の見た目は段違いです。
fenix 7シリーズであればビジネスシーンでもカッコよく装着出来ます。さらにfenix 7シリーズはシリコンバンドだけではなく、レザーバンドにメタルバンドもあるため、それらのバンドを選ぶことでよりビジネスウォッチとして活用出来ます。
②米国国号総称MIL規格(MIL-STD-810G)準拠
fenix 7シリーズは、堅牢性という点でForerunner 955よりも優れているのも大きな特徴です。fenix 7シリーズは、アメリカ国防総省が定める軍用品の標準規格である「アメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810G)」に準拠しています。そのため、高地や極寒、酷暑、低気圧、湿気、雨といった過酷な環境にも耐えるタフネスさを備えています。
③長時間バッテリー
Forerunner 955とfenix 7シリーズはどちらもバッテリー持ちが前作よりも飛躍的に伸び、バッテリー持ちが良いのが特徴。そして、両者を比較した場合、よりバッテリー持ちが良いのがfenix 7シリーズです。例えば、Forerunner 955 Dual Powerとfenix 7X Sapphire Dual Powerを比較した場合、955の方がスマートウォッチモードで最大20日間、GPSモードで最大49時間であるのに対し、fenix 7の方はスマートウォッチモードで最大37日間、GPSモードで最大122時間と驚異的なバッテリー持ちとなっています。さらにfenix 7X Sapphire Dual Powerは、節約モードを活用することで最大1年以上(90日間+ソーラー充電分1年)、計測でも最長モードを活用することで最大578時間(213時間+ソーラー充電分365時間)もバッテリーが持ちます。
④フラッシュライト機能
fenix 7シリーズにはForerunner 955にはない、LEDフラッシュライト機能を搭載しているのも大きな特徴です。LEDフラッシュライト機能とは、4段階の明るさに調整可能な白色光と赤色光のライトが利用出来るもの。このLEDフラッシュライト機能を活用することで、ナイトランニングやナイトトレイルにおける周りからの視認性が向上し、夜間の活動時の安全性を高めることが出来ます。さらに、緊急時にはモールス信号によるSOS発信にも活用出来ます。ちなみに、この機能はfenix 7シリーズの中でも最上位機種であるfenix 7X Sapphire Dual Powerのみに搭載される機能となっています。
⑤サーフィン機能搭載
Forerunner 955とfenix 7シリーズはどちらもマルチスポーツGPSウォッチであるため、様々なスポーツ・アウトドアのアクティビティに対応しています。ただし、マリンスポーツにおいてはfenix 7シリーズの方が充実しています。fenix 7シリーズは、サーフィン、カイトボード、ウィンドサーフィンのアクティビティに対応しています。そして、サーフィン機能では、ライドを自動で検知し、サーフィンをした波の数や到達最大速度、移動距離を記録することが可能です。5気圧防水のForerunner 955と違い、10気圧防水と高い防水性能を誇るfenix 7シリーズであればマリンスポーツでも安心して使用出来ます。
Forerunner 955とfenix 7シリーズ、どっちがオススメ??
Forerunner 955
Forerunner 955とfenix 7シリーズはどちらも高スペックで魅力的なGPSウォッチですが、マラソンやトレイルラン、ウルトラマラソン、陸上競技、駅伝などをメインに取り組むランナーにはやはりForerunner 955の方がおすすめです。
Forerunner 955は軽量性に優れるため、大会でライバルに勝つために1分1秒を争うランナーには最適なウォッチです。基本的にランニングやトレーニング面においてfenix 7シリーズよりも劣る点はほぼ無いため、ランナーには軽量性と屋外での画面の視認性に優れるという点でForerunner 955がオススメ。また、トライアスロンレースに参加する人にもForerunner 955がオススメ。
Forerunner 955
Forerunner 955はノーマルの955とソーラー充電対応の955 Dual Powerの2種類ありますが、基本的にはノーマルの955で十分です。ノーマルの955の方も十分過ぎる長時間バッテリーとなっているため、1万円安く買えるノーマルの955を選んでみるのがオススメ。
Forerunner 955 Dual Power
少しでもバッテリー持ちが良い方を選びたいという人は、Forerunner 955 Dual Powerを選んでみるのがオススメ。機能面に違いは無いものの、ノーマルの955よりもソーラー充電分のバッテリー持ちが優れているのが特徴です。
商品名:GARMIN Forerunner 955 Dual Power
参考価格:84,800円
サイズ:46.5x46.5x14.4mm
重量:53g
ベゼル:繊維強化ポリマー
レンズ:Corning Gorilla Glass DX
ディスプレイ:MIP
ディスプレイサイズ:直径1.3インチ
解像度:260x260
GPS:GPS/GLONASS/Galileo/みちびき
マルチバンド周波数:◯
バッテリー:15+5日間(スマートウォッチモード),42+7時間(GPSモード)
防水:5 ATM
電子マネー:GARMIN PAY/Suica
音楽プレーヤー:2000曲
fenix 7シリーズ
基本的に競技志向の高いアスリートには、軽量性に優れるForerunner 955の方がオススメです。ただし、スポーツやトレーニング中だけではなく、ビジネスシーンも装着したいという人には、fenix 7シリーズがオススメ。Forerunner 955はプラスチック製ベゼルであるため、見た目はどしてもカジュアルな印象になりがち。一方、チタン(或いはステンレススチール)ベゼルを採用するfenix 7シリーズであればフォーマルな印象であるため、ビジネスにおけるスーツスタイルでもカッコよく装着出来ます。
また、fenix 7シリーズは米国国防総省が軍用品の標準規格として制定しているMLI-STD-810Gに準拠しているタフなウォッチであるため、様々なアウトドアを楽しむ人にもオススメです。さらに、マリンスポーツにも強いため、サーフィンやウィンドサーフィンなどのマリンアクティビティを楽しむ人にもオススメです。
fenix 7
fenix 7シリーズを少しでも安く買いたい人には、fenix 7(或いはコンパクトサイズの7S)がオススメ。ノーマルのfenix 7はチタンベゼルではなくステンレススチールベゼルである違いはあるものの、Forerunner 955と比べると十分過ぎるぐらいに高級感はあります。
fenix 7 Sapphire Dual Power
fenix 7シリーズを選ぶなら一番のオススメは、fenix 7 Sapphire Dual Power(或いはコンパクトサイズのfenix 7S Sapphire Dual Power)。fenix 7 Sapphire Dual Powerはソーラー充電対応で、ノーマルのfenix 7よりもバッテリー持ちに優れているのが特徴。さらに、ベゼルのより高級感あるチタンベゼルを採用。機能面でもノーマルのfenix 7には搭載されていないマルチバンド周波数をサポートしているため、都市部や山間部でのGPS精度がより向上しています。
商品名:GARMIN fenix 7 Sapphire Dual Power
参考価格:121,000円
サイズ:47x47x14.5mm
重量:73g
ベゼル:チタン
レンズ:Power Sapphire Glass
ディスプレイ:MIP
ディスプレイサイズ:直径1.3インチ
解像度:260x260
GPS:GPS/GLONASS/Galileo/みちびき
マルチバンド周波数:◯
LEDフラッシュライト:-
バッテリー:18+4日間(スマートウォッチモード),57+16時間(GPSモード)
防水:10 ATM
電子マネー:GARMIN PAY/Suica
音楽プレーヤー:2000曲
fenix 7X Sapphire Dual Power
せっかくfenix 7シリーズを選ぶなら全部入りの最強スペックのものが欲しいという人には、fenix 7X Sapphire Dual Powerがおすすめ。こちらはfenix 7シリーズの最上位機種で、ガーミン史上初となるLEDフラッシュライト機能も搭載しているのが特徴。さらに、fenix 7 Sapphire Dual Powerよりもケースサイズが大きく、より存在感のある高級GPSウォッチとなっています。
商品名:GARMIN fenix 7 Sapphire Dual Power
参考価格:137,500円
サイズ:51x51x14.9mm
重量:89g
ベゼル:チタン
レンズ:Power Sapphire Glass
ディスプレイ:MIP
ディスプレイサイズ:直径1.4インチ
解像度:280x280
GPS:GPS/GLONASS/Galileo/みちびき
マルチバンド周波数:◯
LEDフラッシュライト:◯
バッテリー:28+9日間(スマートウォッチモード),89+33時間(GPSモード)
防水:10 ATM
電子マネー:GARMIN PAY/Suica
音楽プレーヤー:2000曲
ガーミンの最上位GPSウォッチでより高みを目指そう
Forerunner 955とfenix 7シリーズはどちらもガーミンを代表するハイスペックマルチスポーツGPSウォッチ。様々なスポーツ・アウトドアアクティビティに対応し、先進トレーニング機能を豊富に搭載。日々のトレーニングの効果を把握したり、コンディションを正しく管理出来たりと、大会での目標達成や自己記録更新にきっと役立つはずです。ランニング・マラソンを始め、自分の限界に挑戦するアスリートは是非ガーミンの最上位モデルを活用してみましょう。